絵本のストーリー本文のページ構成(ページ数)をご存知でしょうか?
8 の倍数である 16・24・32・40・48 から決めるのが基本だそうです。
※表紙や裏表紙は、本文ページにカウントされません。
本を開いて最初のページは「扉(とびら)」と言われます。また、著者の名前や出版日などが記載される最後のページは「奥付(おくづき)」と言われます。この2ページを含めて、8の倍数ページになるように作ります。
このように、出版物には構成上のルールやページの呼び名が決まっています。
この記事では、絵本のページ数や構成に関する基本ルールと、実際にストーリーを考えるために必要な情報をご紹介します。
印刷物の本文ページ数は 8 の倍数が基本
なぜ、印刷物は 8 の倍数が基本のページ数なのでしょうか。
印刷物を製造する出版社などでは、製品を大量生産するために、効率良く製本できる方法を様々と工夫しています。その一つが、「8 の倍数」だそうです。
(詳細は結構ややこしいので、ここでは割愛させて頂きます)
絵本のページ構成:代表的な3つ
最初のうちは、基本の3パターンの構成のいずれかでストーリー検討を始めると良いのではないでしょうか。
一目で分かりやすいように、画像で表現すると、以下の通りです。
16ページ:7見開き+扉&奥付
16ページ作品、と聞くと「見開き8枚!」と早合点してしまいがちですが、正解は7見開きです!(是非ご注意ください!)
以下のように、扉と奥付もページカウントされるからです!
24ページ:11見開き+扉&奥付
24ページ作品の場合は、見開きは11ページ分になります。
32ページ:15見開き+扉&奥付
32ページ作品の場合は、見開きは15ページになります。
非常に拙いですが、本文:32ページの構成で実際に構成検討した際の画像を添付します。
ページ構成を決めたらいよいよストーリー製作
ストーリー制作についても、具体的に意識したい事を記載します。
視覚的なバランスを考える
絵とテキストのバランスは初めに全体像を考えておいた方が良いと思います。
各ページにどれだけのテキストと絵を配置するかを予め計画することで、読みやすい絵本になりますね。
クライマックスや見せ場の検討
クライマックスの配置など、読み手の興味が最後のまで続くよう工夫します。
キャラクターの登場場面など、見せ場があると良いですね!
読みやすさやリズムを整える
最初に決めたページ数や構成を前提に、リズムや読みやすさを整えます。
0~2歳向けの絵本だと単調な展開が適切かも知れません。文章の長さや絵の構成など、読みやすいリズムを追求するのが良いと思います。
まとめ
絵本の大まかなストーリーの構成を考える際、ページ数は初めに決めておきます。その後、物語の起承転結を考えながらページ数を割り当てます。この段階での計画が、絵本制作の基盤となります。
記事を読んで頂き、ありがとうございました!
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